工場・倉庫の改修メンテナンス工事において、施工業者が提出する「診断報告書」をご存じでしょうか。

施工業者に工事のお問い合わせをすると、必ず現地にて建物の状況を把握する「現場調査」を行います。
この調査結果をまとめ、改修工事の提案をまとめたものが「診断報告書」となります。

今回はこの「診断報告書」について、一般的な内容や実際に弊社が企業様へご提出させていただいく内容にも触れながら、営繕・改修担当者様目線でのメリットや実際のお声をご紹介します。

「診断報告書」は「建物診断」後に提出される資料

工場・倉庫を含む多くの建物において、屋根・外壁塗装工事などの大規模な工事を行う際には、必ず事前に「現場調査」を行います。
現場調査の目的は、建物の現状を詳細に把握し、必要な修繕や補修箇所を特定することです。
また、稼働中の機器や設備に影響のない作業方法の選定や、塗装作業時の安全性確保、足場設置の計画を立てるためにも不可欠なものとなります。

この現場調査に基づいて作成されるのが「診断報告書」です。
診断報告書には一般的に、以下のような内容が含まれます。

・工場全体の外観写真
・劣化箇所の写真および、劣化の種類と程度
 (例:ひび割れ、サビ、塗膜の剥離)
・改修工事の必要性の評価

より丁寧な施工業者では、下記の内容が含まれることもあります。

・補修・修繕作業のリストとその理由
・推奨する塗装仕様
・今後のメンテナンス計画や注意点

診断報告書は、建物の現状把握に不可欠であると同時に、塗装工事の計画を立てるための重要な資料となります。

診断報告書のメリットについて

まずは診断報告書の具体的なメリットは以下の通りです。

①現状の問題点と対策がわかる
建物の構造や経年劣化箇所の確認ができ、それぞれの問題点に対する具体的な対策を知ることができます。
また、修繕計画が立てやすくなり、計画的に工事を行うことができます。

②工事項目が理解できる
詳細な作業内容とそれに掛かる費用が把握できます。これにより、業者選びを単純な合計金額だけで判断するのではなく、工事内容と照らし合わせて判断できるようになります。

③決裁者への説明がしやすくなる
診断報告書があることで予算決裁者に対して説得力のあるプレゼンテーションを行うことができ、迅速な意思決定と予算確保が期待できます。

診断報告書の内容【標準的な内容】

表紙・建物概況

報告書の表紙には、工場の外観写真、調査日、調査方法などが記載されます。

劣化状況の写真+説明

劣化箇所の写真と共に、ひび割れや錆びなどの具体的な劣化の種類や程度が説明と共に記載されます。
これにより、劣化の状況を視覚的に確認できます。

診断結果

劣化状況をもとに、補修や塗装工事が必要かどうかが記載されます。
評価項目の根拠として、塗膜劣化度や外壁材の状況など具体的な理由も記載されていると、より良い診断報告書であると言えます。

診断報告書の内容【この項目があるとベスト!】

建物の使用部材

各建物部位でどのような部材が使用されているかの記載です。
丁寧な診断報告書では、使用部材を確認できるうえで、その部材の劣化症状を確認、その後「劣化評価基準」と照らし合わせて、改修工事の必要性を診断する流れで記載されます。

使用部材の改修・劣化についての前提知識

営繕担当者が診断報告書を正しく理解するための基本的な知識について記載があると、より良い診断報告書であると言えます。
例えば、劣化の種類(錆び、ひび割れ、塗膜剥離など)やそれぞれの原因、対処法などが説明されていれば、具体的な改修内容をイメージしやすくなります。

劣化基準に基づく劣化状況の評価

劣化状況の評価には、現状の劣化度合いとその進行予測が含まれるとより詳細な報告書になります。
例えば、「現時点では軽度のひび割れが確認されているが、放置すると1年以内に進行する可能性が高い」といった具体的な評価です。
これにより、営繕担当者はどの程度の緊急性があるかを判断しやすくなり、適切なタイミングで対応しやすくなります。

改修方法の提案・仕様

現状の劣化状況の報告だけでなく、その結果を踏まえた工事仕様提案・改修計画が含まれていると、営繕担当者にとって大変有益な診断報告書だと言えるでしょう。
例えば、「塗膜の剥離が確認されたため、まずは高圧洗浄で表面を清掃し、その後、防錆塗料を塗布する」というように具体的な作業手順があり、また、使用する塗料の種類や施工手順も明記されていると、具体的な工事内容がイメージしやすくなります。

アステックペイントの診断報告書とは?

アステックペイントの診断報告書の特長

弊社に現場調査をご要望いただいた場合、診断報告書を作成・ご提出しております。
弊社が作成する診断報告書では、第三者の目線で建物の劣化状態を5段階にて判定しております。
この評価は単純な劣化度合の評価ではなく、下地処理にかかる費用感を考慮しているため、必要な仕様と、工事タイミングを適切に判断することができます

実際に説明を受けたお客様の声

診断報告書をご提出させていただいたご担当者様からは、以下のお声をいただいております。

・「現状の劣化状況を知ることができ、修繕計画を立てることができた。」
・「細かく説明を受けることで、例えばケレン作業といった聞きなじみのない用語の意味や目的を理解できたことで、見積内の詳細まで理解できるようになった。」
・「決裁者への見積書の金額の妥当性を説明できるようになった。」

以上のように、見積金額だけで判断することを懸念されているご担当者様には大変好評をいただいております。

最後に

弊社は全国対応が可能な会社ですので、全国どこへでも無料で現場調査と診断報告書を作成させていただいております!

・現状の建物の状態を第三者に判断してもらいたい
・適切な修繕のタイミングを知りたい
・業者から見積書をもらったが適切な工事内容か判断がつかない

このようなお考えの担当者様には、見積書の前に診断報告書による確認をおすすめしておりますので、是非お気軽にご相談ください!

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