暑さ・熱中症対策や、省エネ・電気代削減対策としてよく紹介される、遮熱塗装。

工場・倉庫では、特に温度が上昇しやすい屋根に遮熱塗装をすることで、屋根の温度上昇を押さえ、屋内の暑さを軽減することができます。

検討の上で、
「暑さ対策になるのは分かるけど、他にメリットはあるのか」
「予算確保のために、多方面からメリットを知っておきたい」
「職場環境改善のためだけではなく、企業としてのイメージアップにもつなげたい」

といった、考えをお持ちではないでしょうか。

この記事では、遮熱塗装によって得られるメリットを詳しく解説するとともに、昨今注目されているSDGsの取り組みに遮熱塗装がどのように役立つかについてご紹介します。

工場・倉庫の遮熱塗装で得られるメリット5つ

メリット① 温度上昇を軽減するため、暑さ・熱中症対策ができる

夏場の工場・倉庫屋根(折板屋根・波型スレート屋根)は70℃以上まで温度上昇することがあります。
折板屋根・波型スレート屋根は、屋根材自体の厚みが5mm前後と薄いため、簡単に屋内まで熱が侵入してしまい、工場・倉庫内も猛烈な暑さとなるのです。

総務省の調査によると、令和2年6月~9月の全国における熱中症の救急搬送人員の累計は約6.5万人、死亡者112人にものぼります。

※令和2年10月27日 総務省報道資料より

また、熱中症の発症場所の半分以上が屋内です。
個人でできる暑さ対策にも限界があります。
熱中症は重症化すれば命にもかかわりますので、工場・倉庫内の温度を下げ涼しく快適にすることは、労働環境の改善としてはもちろん、従業員の命を守る意味でも、遮熱塗装のメリットは大きいと言えます。

実際の工場で行った遮熱塗装の実験では、工場の折板屋根の半分に遮熱塗装を施工し、塗装面と未塗装面を比較したところ、塗装面で屋根表面温度はマイナス15.6℃、室内温度は6.9℃低下したというデータもございます(9月の日中)。

また、遮熱塗装実験のデータ資料は以下よりダウンロードできます。


遮熱性・遮熱保持性データ資料(全12P)
屋根用防汚遮熱塗料「超低汚染リファイン」の遮熱効果を実際の事例をもとにご紹介

>詳しい内容はこちら


メリット② 空調効率がアップし、光熱費が削減できる(省エネ対策)

建物内の暑さ対策として、空調設備(エアコン)を最初に検討される営繕担当者様も多いのではないでしょうか。

しかし、工場・倉庫の屋根温度が70℃以上にも上昇し、屋根から熱が常に侵入ししてくる状況では、その効率は大幅に落ちてしまいます。
実際、エアコンを最大風量に設定しても工場・倉庫内が30℃以上になってしまうのはよくある話です。

その点、遮熱塗装は屋内の温度上昇の大元となる、屋根温度の上昇を抑えることができますので、エアコンの効率アップにもつながります。結果として、光熱費の削減・CO2排出量の削減も可能です。

遮熱塗装による光熱費削減効果の実験では、電気使用料金が25%削減された例もございます。

すでに、工場・倉庫内に大型扇風機(工場扇)やシーリングファン、スポットクーラーなどの屋内設備を導入している場合も、効果の底上げが期待できます。

メリット③ メンテナンスを兼ねるため、屋根の寿命が延びる

遮熱塗装には、外装用塗料本来の役割である「建物の保護機能」もあります。

折板屋根であれば、塗装によりサビの発生を抑制する効果があります。
波形スレート屋根においても、劣化の原因となる吸水を抑制することができます。
いずれも、屋根の寿命を延ばすことにつながり、結果的にランニングコストの削減につながります。

暑さ対策と建物のメンテナンスが同時にできるのは、遮熱塗装の利点と言えるでしょう。

メリット④ 熱に弱い材料の変質を防ぐ

熱に弱く変質・変形、気化しやすいなどの性質を持つ原材料や製品を取り扱っている企業様にも遮熱塗装はおすすめです。

メリット②で紹介した通り、遮熱塗装は屋内の温度上昇を抑えるとともにエアコン効率をアップさせるため、品質低下を抑える効果が期待できます。

メリット⑤ 環境にやさしい

メリット②光熱費の削減にも通じる内容ですが、遮熱塗装によるエアコンの省エネルギー化で削減できる電力と、それに伴うCO2排出量の削減効果は大きいものです。

また、ヒートアイランド現象(建物の蓄熱により建物周辺の温度も上昇してしまう現象)の緩和にもつながります。

ヒートアイランド現象は猛暑の原因となり熱中症リスクを上昇させるほか、局地的な異常気象、大気汚染や生態系への影響をもたらしますので、環境への配慮という点でも遮熱塗装はメリットがあると言えます。

遮熱塗装でできる、SDGsの取り組み

SDGsの17の目標

SDGsは環境問題や社会問題への配慮としてはもちろん、ビジネスチャンスの創出、企業イメージの向上としても注目されています。

遮熱塗装で取り組み可能なSDGsの目標例は以下が挙げられます。

SDGs目標8【働きがいも経済成長も】

SDGs_8_働き甲斐も経済成長も

持続的でだれも排除しない持続可能な経済成長、完全かつ生産的な雇用、働きがいのある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)を促進する目標です。

メリット①「暑さ・熱中症対策」に関連し、工場・倉庫内の温度上昇を防ぎ、職場環境を快適化、熱中症リスクを低減することは、ターゲット8.8の労働者へ安全・安心な労働環境の促進につながります。

SDGs目標12【つくる責任つかう責任】

SDGs_12_つくる責任つかう責任

持続可能な消費と生産に関する目標です。

メリット③でご説明のとおり、遮熱塗装は一般に塗膜寿命が長く、その分施工した建材を熱や紫外線などの劣化要因から保護し長持ちさせる効果があります。

定期的なメンテナンスにより工場・倉庫を大切に使い、大規模な葺き替えや建て替えの頻度を減らすことは、ターゲット12.5の建設廃棄物の削減につながります。

SDGs目標7【エネルギーをみんなに そしてクリーンに】

SDGs_7_エネルギーをみんなにそしてクリーンに

再生可能エネルギーの導入や、省エネルギーを含めたエネルギー利用の効率化に関する目標です。

遮熱塗装の屋根の温度上昇を抑える効果により、これまでより少ない電力で屋内を快適化できますので、ターゲット7.3エネルギー効率化促進の取り組みにつなげることができます。

最後に

遮熱塗装には多くのメリットがあることがご理解いただけたでしょうか。

暑さ対策は労働環境改善、光熱費削減(省エネ)は環境への配慮と言い換えることができますので、遮熱塗装はSDGsの取り組みとしても有効に活用できます。長期的に見ても企業へのメリットは大きいと言えるでしょう。

アステックペイントでは、遮熱効果が通常の遮熱塗料より長期に持続する低汚染遮熱塗装をはじめ、各種遮熱塗装を承っております。

暑さ・省エネ対策等でお困りごとがありましたらお気軽にご相談くださいませ!

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